仁明天皇の828天長5)年3月、僧恵運が真言の道場として開創したといわれ、蓮華山本楽寺と名付けられました。
1131天承元)年8月19日、僧有純が中興したと伝えられております。当寺は、高丸山が吉野川に接する地点にあって天然の要害であるため、戦国時代は砦に利用されました。
1573~1592年(天正年間)に長宗我部氏の兵火にかかって全焼し、多数の宝物が焼失しました。1863(文久3)年に再度火災にあい、翌年に僧有圭が再建し現在に至っています。
○所蔵文化財
- 本尊 阿弥陀如来像
木造寄木作り内刳り(うちぐり)の高さ45cmの座像です。腹帯を結んでいる特異な姿であることから、鎌倉時代の作と伝えられています。柔らかさと厳しさを兼ね備えた重厚味のある、色彩鮮やかな如来像です。 - 大聖歓喜天
1701(元録14)年に鋳造されたもので、徳川6代将軍家宜公から寄進されたと伝えられている秘仏です。 - 仏画「弥靱曼荼羅」
- 仏画両界曼多羅
- 仏画 涅槃像
- 位牌
○庭園
裏庭にも苔を基調とした日本庭園や茶室が広がります。